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比良の森日記/オーベルジュメソン<スタッフBlog>

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オーベルジュメソンスタッフの比良の森日記

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準備はどこからはじめたらいいでしょうか。


「森」「チャペル」「結婚式」で検索したら、一番に
メソンさんが出てきました。と結婚式のご相談にお越しのお2人。

館内見学や、お食事の試食、あれやこれやのお話のあと、
ご相談も予定の時間になってきました。


「えーっと、本日はこのあたりにしましょうか、
最後に、何かご質問はありますか?」と私。

お2人は顔を見合わせて、新郎さんが話はじめました。

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私たち、自由な結婚式がしたいと思うのですが、
そのイメージはあまり具体的にはなくって、

一番聞きたいことは

「何から準備をすればいいのか?」ということです。


今まで出席した結婚式では、二人が登場して、
あまり新郎新婦とも話が出来ず、お互いに「目で」しゃべる的な(笑

来ている人たちを見渡しても、一体誰がどんなご関係の方なのかも
いまいちよく分からず、時間が来て、引き出物を頂いて、席を立つという。


自分たちが結婚式をしようと思ったときに、
何分はじめてのことなので(笑)、

どう準備したらいいのかな?と
とりあえずネットで色々と情報を探しました。


やっぱり通り一遍の儀式だけじゃ嫌やなと思うのですが、

実際、「自由な結婚式」「オリジナルウエディング」って、

何か「芸を持っている人」が得意そうだなと。


ギターや楽器を弾いてたり、絵描きの友人がいたり、
お父さんが料理関係だったり、えーと、つまり、

「出し物」というか「学園祭」のようなノリでしてはるんやろうなあ、

でも僕らはそんな芸もないし、友人含めて、周囲にもいない。
そんなごく普通の私たちに、
一体どんなことが出来るんだろう??っていうのが
今の正直な気持ちです。

今までのメソンさんでされた結婚式で
具体的に、これはよかったよ!という事例はありますか?

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こんなことがありました。

・自転車で知り合った二人、新郎さんや自転車店ご勤務、
挙式のご入場を、自転車に乗ってされました。

・前日に新婦のお父さんから、ちょっ自分に時間がほしいと申されて、
当日、手書きの巻紙を手に、お父さんからの歌のご披露。

のちに聞くと、娘誕生のころから、将来娘が結婚する日には、
これを披露したいとずっとひそかに温めていたことであった。


・新郎の父親の最後のご挨拶の一シーン
→ブログに書きましたね。→「お父さんのご挨拶」

数例のパーティでの一シーンを、かいつまんでお話しました。

すると、お二人の目に、うっすらと涙が浮かんできて、

「あかん、これ以上聞いたら、あかん、、、」

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まとめの意味で、
私からお2人へ、こんなお話をしました。


パーティの語源は、知らない人が、お食事を共にしながら
より親密になる機会という意味だそうです。

結婚式パーティの時間は、まずお2人が、ゲストの方に、
「今までありがとう」「これからもよろしくお願いします」を伝える。

そしてご家族にとっても、お2人のご結婚は「区切り」の一日。
今までの想いや、これで子育て終了だ、一安心だ、というような
それぞれの「気持ち」をお持ちだと思います。

ゲストにとっても、お2人が参加された結婚式で感じたような、
「新郎新婦との遠い距離感」はさびしいですよね。



結婚式では「おいしい料理を」と大勢の方がおっしゃいます。

当然パーティの重要な要素ではありますが、

実は、「結婚式=料理」しか、印象にないということも
いえるのかなと僕は思ったりします。



そんな訳で、結婚式での一番のテーマは「人」だと私は思います。

本来、結婚式で「一番印象に残る」のは、「料理」でも、
「演出」でも、「「芸」でもなく「人」なのではないでしょうかね。

というわけで、お2人のご質問への答え。


準備はどこから始めたらいいのでしょうか?

それは、「人」のリストを作ること。


招待客リストの前に、お2人がこれまでお世話になったり、

当日ご招待は出来ないかもしれないけれど、
お世話になった方、趣味や職選びのきっかけにになった人も含めて、


お名前、住所、でんわ番号一覧表だけではなくて、
例えば、おじさんの結婚記念日、趣味、好きな食べ物
嫌いな食べ物であったり、

あるいは、進学のときに、こんなことを言われた。
幼稚園のときに、こんなことをしてくれた、、、。
それも書き込みます。

そんな、お2人の歩みを囲む人々の情報ノートのようなもの。

そんなことから、準備を始められたら、どうでしょうか。


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(本題から外れての余談です)

彼女は、この話のときに、あ!と声をあげて、顔を覆いました。

すかさず彼が、「この前、彼女、早速やらかしたんです!!」
(爆笑)

彼女はりんごが大好きで、先日、美味しいりんごを見つけたので、
彼のご両親にりんごの手土産を持っていきました。

しかし、彼のお母さんは、「りんごが嫌い」であったのです。

「もう、早速、人のリスト要るやん!」「ノート作ろう!!」
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人のリストづくりを通じて、「結婚式の準備」ではなく、

お2人の新家庭としての、「おつきあいの準備」が始まります。

そのノートから、当日の「人」のコミュニケーションを
少しサポートするような、ちょっとした仕掛けが
進行表に落とし込まれていくわけです。


パーティのテーマは「人」

それを大切にする準備。
準備はすでに、お2人の新生活のオリエンテーションです。

(お2人へ)
いいコミュニケーションの時間を、ご一緒に作っていきましょうね!


スタッフ(み)
by meson_st | 2014-11-07 14:12 | 比良の森日記

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