2012年 02月 04日
第2回「メソンのウエディングの作られ方」(2)主催者はどこに?
[メソンの不思議]ウエディングの作られ方(2)
2011年3月からメソンスタッフに加わったスタッフ(み)43歳が、
新鮮な目線があるうちに「メソンの不思議なところ」を記録するシリーズです。
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第2回「メソンのウエディングの作られ方」(2)主催者はどこに?
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<第1回/ウエディングの作られ方のつづきです>
さて、メソンのウエディングパーティの作られ方では、
「なぜ結婚式をするのですか?」という問いかけが出ることがあるというお話。
そんな問いかけに対して、
「はい、これを表現したいのです!」と即答するカップルのほうが、皆無に近い。
だからそんな問いかけをされたカップルは最初、抽象的なものから答えはじめる。
ホームページで見た森の中が素敵だったので。
食事を楽しんで欲しいんです。
時間を気にせずゆっくり会話がしたいからです。
なるほど。
しかし実は、これは「なぜメソンを会場にしたのですか」という問いに対する答えだ。
そこに「なぜ結婚式をするのか?」の問いが登場すると、
「そーですねえ」「何かなあ?」と脳みそが回転をはじめて、
ぽつりぽつりとコトバが出てきて、
新郎、新婦それぞれの「それまでの人生」が浮かんでくる。
やがて、「感謝を伝える」かなあ。
そこから、少し具体的に
例えば、誰に、何を伝えたいのか?などと会話が続く。
具体的になると、そこからお二人が歩んでこられた家族や仲間や
仕事や趣味などの関係、二人の出会いのエピソード、初めてお互いの両親との会話など
そんなものが「ストーリー」になっていく。
途中、新郎新婦も、こちらも、
当日のプログラム進行が「見えない」状態で会話が行われるので、
若干「不安感」のようなものが見え隠れはするのだけれど、
このやりとりと問いかけの背景にある大事な「立ち位置」がある。
それは、パーティの「主催者」は、お二人であるということ。
これは僕自身が、「目からうろこ」の認識だった。
結婚式=冠婚葬祭=しきたり/習慣
=つまり主催者は誰?
うーん、ご両家?
だとしたら、親が主催?
じゃあないよなあ。
当日の「主役」は新郎新婦というコトバはよく聞くけれど
「主催」は誰だ?という考えは、
僕自身メソンで初めて触れたテーマだった。
これは、招待状は誰が出しているのか?と考えると当たり前に分かる。
パーティーをします。場所と時間はこうですので、ぜひお越し下さい!と
招待しているのは、新郎新婦。
「ぜひ来てください!」と言っているのが主催者であるのは、どんなイベントでも当然。
そんな、当たり前のことに気づかなかった私。
主催者は会場ではないし、僕たちスタッフでもない。
親でもなく、プランナーが「引っ張っていく」のではなく、お二人が主催。
ということは、開催されるパーティには、主催者が持っている
目的というか、コンセプトというか、想い、表現したい「モノ」が
込められていくはず。
その立ち位置から考えましょうという問いかけが
「なぜ〜」ということであった訳だ。
こうして何度かの打ち合わせを通じて、あれやこれやと交わされる
やりとりの最後には
(例えばこんな風)
じゃあ、その◯◯さんにこんなことをしてもらったらどうか?
挙式では、こんな入場にしてはどうか?
挙式で、◯◯さんに役割が出来ました。
ではパーティには、△さんに□をお願いしてはどうでしょうか?
という感じで、そのお二人のオリジナルな進行表が組み上がっていく。
こうして、作られるウエディングパーティ。
だからお二人のオリジナルなストーリーと表現が組み込まれていく。
僕が最初に携わったパーティは、
こじんまりとした少人数のお食事会形式だった。
お食事の前に、
新郎新婦が、なぜあなたをパートナーに選んだのかを語った手紙があった。
お互いに、内容は当日まで内緒にして書き上げた手紙。
それは、おそらく最初で最後のメッセージ
長い手紙では決してなかった。
新婦から新郎に向けたメッセージがひとこと。
「あなたのその手のぬくもりが好きです」
スタッフとして、聞いていて次のお料理のサーブをする手が
少しだけ、震えてしまった。
という訳で、[メソンの不思議]また次回。
スタッフ(み)
2011年3月からメソンスタッフに加わったスタッフ(み)43歳が、
新鮮な目線があるうちに「メソンの不思議なところ」を記録するシリーズです。
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第2回「メソンのウエディングの作られ方」(2)主催者はどこに?
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<第1回/ウエディングの作られ方のつづきです>
さて、メソンのウエディングパーティの作られ方では、
「なぜ結婚式をするのですか?」という問いかけが出ることがあるというお話。
そんな問いかけに対して、
「はい、これを表現したいのです!」と即答するカップルのほうが、皆無に近い。
だからそんな問いかけをされたカップルは最初、抽象的なものから答えはじめる。
ホームページで見た森の中が素敵だったので。
食事を楽しんで欲しいんです。
時間を気にせずゆっくり会話がしたいからです。
なるほど。
しかし実は、これは「なぜメソンを会場にしたのですか」という問いに対する答えだ。
そこに「なぜ結婚式をするのか?」の問いが登場すると、
「そーですねえ」「何かなあ?」と脳みそが回転をはじめて、
ぽつりぽつりとコトバが出てきて、
新郎、新婦それぞれの「それまでの人生」が浮かんでくる。
やがて、「感謝を伝える」かなあ。
そこから、少し具体的に
例えば、誰に、何を伝えたいのか?などと会話が続く。
具体的になると、そこからお二人が歩んでこられた家族や仲間や
仕事や趣味などの関係、二人の出会いのエピソード、初めてお互いの両親との会話など
そんなものが「ストーリー」になっていく。
途中、新郎新婦も、こちらも、
当日のプログラム進行が「見えない」状態で会話が行われるので、
若干「不安感」のようなものが見え隠れはするのだけれど、
このやりとりと問いかけの背景にある大事な「立ち位置」がある。
それは、パーティの「主催者」は、お二人であるということ。
これは僕自身が、「目からうろこ」の認識だった。
結婚式=冠婚葬祭=しきたり/習慣
=つまり主催者は誰?
うーん、ご両家?
だとしたら、親が主催?
じゃあないよなあ。
当日の「主役」は新郎新婦というコトバはよく聞くけれど
「主催」は誰だ?という考えは、
僕自身メソンで初めて触れたテーマだった。
これは、招待状は誰が出しているのか?と考えると当たり前に分かる。
パーティーをします。場所と時間はこうですので、ぜひお越し下さい!と
招待しているのは、新郎新婦。
「ぜひ来てください!」と言っているのが主催者であるのは、どんなイベントでも当然。
そんな、当たり前のことに気づかなかった私。
主催者は会場ではないし、僕たちスタッフでもない。
親でもなく、プランナーが「引っ張っていく」のではなく、お二人が主催。
ということは、開催されるパーティには、主催者が持っている
目的というか、コンセプトというか、想い、表現したい「モノ」が
込められていくはず。
その立ち位置から考えましょうという問いかけが
「なぜ〜」ということであった訳だ。
こうして何度かの打ち合わせを通じて、あれやこれやと交わされる
やりとりの最後には
(例えばこんな風)
じゃあ、その◯◯さんにこんなことをしてもらったらどうか?
挙式では、こんな入場にしてはどうか?
挙式で、◯◯さんに役割が出来ました。
ではパーティには、△さんに□をお願いしてはどうでしょうか?
という感じで、そのお二人のオリジナルな進行表が組み上がっていく。
こうして、作られるウエディングパーティ。
だからお二人のオリジナルなストーリーと表現が組み込まれていく。
僕が最初に携わったパーティは、
こじんまりとした少人数のお食事会形式だった。
お食事の前に、
新郎新婦が、なぜあなたをパートナーに選んだのかを語った手紙があった。
お互いに、内容は当日まで内緒にして書き上げた手紙。
それは、おそらく最初で最後のメッセージ
長い手紙では決してなかった。
新婦から新郎に向けたメッセージがひとこと。
「あなたのその手のぬくもりが好きです」
スタッフとして、聞いていて次のお料理のサーブをする手が
少しだけ、震えてしまった。
という訳で、[メソンの不思議]また次回。
スタッフ(み)
by meson_st
| 2012-02-04 13:55
| メソンの不思議